5000万円で人生のステージは変わる ── シミュレーションが示す”選べる人生”のライン

FIREシミュレーター

「FIREするには1億円必要」

こういう話、よく聞くでしょ。SNSでも投資系YouTubeでも、「まず1億円を目指しましょう」が定番のフレーズになっている。

でもね、ぼくはそれ、ちょっと違うと思ってるんですよ。

今回の記事は、ぼくの体験談ではなく「提案」です。5000万円あれば、人生のステージを変えることができる。FIREシミュレーターによるシミュレーションデータを使って、それを証明してみます。

40歳・5000万円・月30万円 ── シミュレーションを回してみた

まず前提条件を明示しておく。

  • 40歳時点の純資産:5000万円
  • 給与収入:ゼロ(完全FIRE)
  • 年金:65歳から年200万円
  • 年間支出:320万円(生活費192万+住居費90万+その他48万)
  • 投資リターン:S&P500の年間リターン7%を想定

月額にすると約27万円。初年度だけ引っ越し等で360万円を見込んでいるけど、2年目以降は月27万円で暮らす計算。

で、このシミュレーションを95歳まで回すとどうなるか。

結果:95歳時点の純資産は51万円。ほぼゼロ。

つまり、40歳で5000万円あれば、一切働かずに95歳まで暮らして、最後にきれいにゼロで着地できる。いわゆるDie with Zeroの理想形なんですよね。

賢い少年
賢い少年

このシミュレーションのポイントは、投資資産5000万円がS&P500の年7%リターンで運用されながら取り崩されていく点だね。預貯金だけで取り崩すのと比べると、資産の寿命がまるで違うんだよ。もちろん7%は過去の平均であって保証ではないけど、長期で見れば妥当な前提だね。

月27万円って、どういう生活水準か。

贅沢はできない。でも、我慢する生活でもない。家賃を払って、食費を確保して、たまに友人と食事に行って、ジムに通って、サブスクで映画を観る。そういう「普通の生活」が十分に成り立つ金額なんですよ。

5000万円で何が変わるのか ── 「選択肢を持てる」という自由

5000万円あっても、別に金持ちにはならない。タワマンにも住めないし、毎月海外旅行にも行けない。

じゃあ何が変わるのか。

「会社を辞めてもいい」という選択肢を持てる。

これがすべてなんですよ。辞めることが正解という話じゃない。「辞めるという選択肢がある」状態そのものが、人生のステージを変える。

具体的に何が変わるか、4つある。

1つ目。時間の主導権を取り戻せる。「月曜から金曜の9時〜18時は会社のもの」という前提がなくなる。自分の時間をどう使うかを、自分で決められる。

2つ目。嫌なことを断れる。理不尽な上司、意味のない会議、満員電車の通勤。「生活のために耐えるしかない」という状況から抜け出せる。

3つ目。意思決定の基準が変わる。「お金のために」ではなく「やりたいかどうか」で仕事や暮らし方を選べるようになる。

4つ目。精神的な余裕が生まれる。「最悪、辞めても大丈夫」という安心感があるだけで、今の仕事への向き合い方すら変わる。実際に辞めなくても、この余裕は絶大な効果がある。

ツッコミ少年
ツッコミ少年

でもさ、5000万円あっても不安で辞められない人のほうが多くない? 選択肢があることと、実際に選ぶことって別の話じゃん

その通り。だからこそシミュレーションが大事なんですよ。「なんとなく不安」を「数字で検証済み」に変える。5000万円で95歳まで持つというデータがあれば、漠然とした不安はかなり軽減される。

不安の正体は「わからない」こと。シミュレーションは「わかる」に変えてくれる道具なんですよね。

なぜ「1億円」じゃなくていいのか

「もっと貯めてから辞めよう」

これ、一見すると慎重で賢い判断に見えるでしょ。でもぼくに言わせれば、これは罠なんですよ。

シミュレーションは5000万円で95歳まで持つと示している。なのに「1億円まで頑張ろう」と言い続けたら、どうなるか。

40歳から1億円を目指して、仮に50歳で達成したとする。その10年間、あなたは「辞めてもいい」のに辞めなかった。取り戻せない10年を、安心料として支払ったことになる。90年しかない人生の貴重な10年間を、必要性の無い労働に支払うのはあまりにも無意味。

優しい少年
優しい少年

必要な金額は人それぞれだよね。月27万で十分な人もいれば、もっと必要な人もいる。大事なのは、自分の数字を知ることなんじゃないかな。他人の基準じゃなくて、自分の生活費から逆算することが第一歩だよね。

その通りなんですよ。「1億円」という数字には根拠がないことが多い。なんとなく切りがいいから、なんとなく安心しそうだから。でも、あなたの生活費がいくらかによって、必要な資産額はまったく変わる。

月27万円で暮らせるなら、5000万円がそのラインになる。月40万円必要なら、もっと要る。月20万円で足りるなら、もっと少なくていい。

大事なのは「いくらあれば安心か」を感覚で決めるのではなく、自分の生活費からシミュレーションで逆算すること。

それでも働きたければ、働けばいい

誤解してほしくないのは、5000万円は「働くな」という話じゃないということ。

「働かなくても大丈夫」という土台のうえで、自分が本当にやりたいことを選べる。これが5000万円の意味なんですよ。

好きな仕事を、好きなペースで。いわゆるサイドFIREという選択肢もある。月に10万円でも収入があれば、シミュレーションの前提よりさらに余裕が生まれる。資産の減りが遅くなるから、95歳どころか100歳でも安心できる計算になる。

「生活のための労働」と「自分のための労働」は、同じ「働く」でもまったく別物なんですよね。前者は時間を売っている。後者は時間を使っている。この違いは、実際に選べる立場になってみないとわからない。

いじわるな少年
いじわるな少年

5000万円で足りるって言い切れるのは独身だからだけどなw 家族持ちはもっと必要だし、条件は人それぞれだぜw でもまあ、自分の条件でシミュレーション回すことが大事ってことだなw

まあ、その通り。今回のシミュレーションは独身・札幌在住・月27万円という条件での話。家族構成も住む場所も生活水準も、人によって違う。

でもね、逆に言えば、自分の条件でシミュレーションを回せばいいだけなんですよ。Excelでもスプレッドシートでもいい。自分の生活費、自分の資産、自分の前提条件を入れて、何歳まで持つか計算してみる。

その結果「5000万円で足りる」と出たら、あなたの人生のステージは、もう変わり始めている。


5000万円は「お金持ち」の基準じゃない。「選べる人生」の入口。

人生のステージが変わるラインは、1億円でも2億円でもなく、「自分の生活費を賄える資産を持った瞬間」に訪れる。ぼくにとっては、人生のステージが変わったとはっきり気づいた資産額が5000万円だった。

シミュレーションは感情を排して事実を示してくれる。40歳・5000万円・月27万円で、95歳まで暮らせる。この数字を知ったうえで、どう生きるかはあなた次第。

現場からは以上です。

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