ぼくが「たくさん使うもの」と「使わないもの」|ハウセルに学ぶ支出の哲学

幸福論

私が知っているお金の使い方が上手な人たちは、誰にも似ていないお金の使い方をしている

これ、モーガン・ハウセルの『アート・オブ・スペンディング・マネー』に出てくる一節なんですけど、ぼくはこの言葉を読んだとき、すごく腑に落ちたんですよね。

ハウセルはこう続けます。

あることにはたくさんお金を使い、別のことにはほとんどお金を使わない。あることには価値を置いているが、別のことにはまったく関心がない。彼らは自立した思考をしている。お金を自分のために使っていて、お金に使われていないのだ

前回、ぼくの支出を日本の単身世帯平均と比べてみました。トータルでは平均の2.6倍。でも食費は平均と完全一致で、住居費は5.2倍。この「濃淡」こそが、ハウセルの言う「誰にも似ていないお金の使い方」なんじゃないかと思うんです。

ぼくが「たくさん使う」もの

まず、ぼくが平均より大幅にお金を使っているものを整理してみます。

住居(静かで快適に過ごせる環境を買う)

月122,600円。日本の単身世帯平均23,372円の5.2倍です。

なぜこんなに高いかというと、札幌中心部で利便性を最優先にしているから。駅から近く、スーパーも徒歩圏内。通勤時間ゼロ(フルリモート)。

FIRE後の自分にとって、ゆっくり読書したり映画を見たり静かで快適に過ごせる環境は非常に価値がある。

フルリモートなので家が仕事場になってしまうので、仕事部屋とリビング、寝室は絶対に分けたい。最低でも2LDKの間取りが必要。

睡眠も大事なので、ダブルベッドが置ける広さも欲しい。

旅行・経験(思い出を買う)

教養娯楽費は月49,763円で、平均19,519円の2.5倍

11月は東京旅行で友人と再会。12月は阿寒湖の鶴雅リゾートで温泉三昧。こういう「経験」への支出は惜しみません。

賢い少年
賢い少年

心理学の研究では、『モノ』より『経験』にお金を使った方が幸福度が長続きするとされているよ。旅行の思い出は時間が経っても色褪せにくいし、むしろ美化されていく傾向があるんだ

そうなんですよ。旅行は終わった後も「あのとき楽しかったな」って思い出せる。これは後からお金を積んでも買えないもの。

家族(関係を買う)

仕送り月5万円。これは日本の単身世帯平均にはほぼ含まれない支出です。

両親への感謝、具体的には「良い教育を受けさせてくれた」こと、「健康で生んでくれた」こと、そして何よりも「信頼し愛情を持って育ててくれた」こと。

そういう感謝の気持ちから、自分の豊かさを少しでも家族と分け合いたいという思いで、続けています。

お金の使い道で、「家族との良好な関係」は最も価値があると思っている。

健康(将来を買う)

ジム代月13,150円。保健医療費全体では平均の2倍。

40代になると、健康への投資は「消費」じゃなくて「投資」なんですよね。今ジムに通っておくことで、10年後、20年後の医療費を抑えられるかもしれない。

ツッコミ少年
ツッコミ少年

でもさ、結局お金があるから使えるんでしょ?普通の人には参考にならなくない?

それはそうかもしれない。でもね、大事なのは金額じゃなくて「何に優先順位を置くか」という考え方なんですよ。月5万円の収入でも、「住居と食費、どっちを優先するか」という選択はある。その選択に自分の価値観が表れる。

ぼくが「使わない」もの

次に、平均並みか、それ以下しか使っていないもの。

食費(贅沢しない)

月43,944円。日本の単身世帯平均43,941円とほぼ完全に一致。差額3円。

外食は少なめで、自炊中心。高級レストランに行くこともほとんどない。

SHARPのヘルシオ ウォーターオーブンとヘルシオ ホットクックがあれば、普通の食材が簡単に美味しく調理できるので、外食したいと思うことがない。

車(持っていない)

維持費ゼロ。札幌は地下鉄が便利なので、車がなくても困りません。

車を持つと、駐車場代、保険、ガソリン、車検…月3〜5万円は飛んでいく。その分を旅行や仕送りに回した方が、ぼくにとっては価値がある。

見栄の消費(興味がない)

ブランド品、高級時計、高級車。こういうものにはまったくお金を使いません。

なぜかというと、SNSで自慢しないから。誰に見せるわけでもない。ぼくの生活を知っているのは、両親と数人の友人だけ。彼らはぼくがロレックスをしていようがユニクロを着ていようが、態度を変えない。

優しい少年
優しい少年

使わないところを決めているからこそ、使いたいところに集中できるんだね。引き算の発想って大事だよね

「お金に使われていない」とは

ハウセルの言葉をもう一度引用します。

彼らは自立した思考をしている。お金を自分のために使っていて、お金に使われていないのだ

「お金に使われる」って、どういう状態でしょうか。

ぼくは、他人の目を気にしてお金を使うことだと思うんですよね。

「この服を着ていたら、周りからどう見られるだろう」「この車に乗っていたら、一目置かれるだろう」「このレストランに行ったら、SNSでいいねがもらえるだろう」

こういう動機でお金を使っていると、際限がなくなる。上には上がいるから。100万円の時計を買っても、500万円の時計をしている人を見たら、また惨めになる。

一方、「お金を自分のために使う」とは、自分の価値観に基づいてお金を使うこと

ぼくの場合、住居費12.6万円は「静かで快適に過ごせる環境を買っている」。仕送り5万円は「家族との関係を買っている」。ジム代1.3万円は「健康を買っている」。

どれも「他人にどう見られるか」ではなく、「自分が何を大事にしているか」で決めている。

いじわるな少年
いじわるな少年

まあ、こうやってブログで公開してる時点で『見せたい欲』はあるけどなw でも見栄のためじゃなくて、記録として残してるなら、まあいいんじゃないかw

それは認めるよ。ぼくだって完全に「他人の目」から自由になれているわけじゃない。ブログを書いている時点で、誰かに読んでもらいたいという欲求はある。

でもね、「見栄のために高級品を買う」のと「記録のために支出を公開する」のは、ベクトルが違うと思うんですよ。前者は終わりがないけど、後者は自分のためになる。

自分だけの「支出のポートフォリオ」を持つ

投資にポートフォリオがあるように、支出にもポートフォリオがあると思うんです。

株式に何%、債券に何%、現金に何%。これが投資のポートフォリオ。

住居に何%、食費に何%、旅行に何%。これが支出のポートフォリオ。

ぼくの支出ポートフォリオは、住居と旅行に厚く、食費と車は薄い。これが「ぼくらしい」配分なんです。

平均と比べて「多い」「少ない」を責める必要はない。大事なのは、自分の価値観と一致しているかどうか

「住居費が平均の5倍?高すぎる」と言われても、ぼくにとっては「静かで快適に過ごせる環境を買っている」から納得している。「食費が平均と同じ?節約しすぎ」と言われても、食より旅行に価値を置いているから問題ない。

誰にも似ていなくていい。自分らしければいい。


モーガン・ハウセルの言葉に戻ります。

お金の使い方が上手な人たちは、誰にも似ていないお金の使い方をしている

ぼくの支出は、日本の平均とはだいぶ違う。でも、それでいいんだと思います。

大事なのは、「何にたくさん使い、何に使わないか」を自覚すること。それが自立した思考の第一歩。

あなたの支出のポートフォリオは、あなたの価値観を映す鏡です。平均と比べるのは、自分を知るための道具として使えばいい。

現場からは以上です。

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