「投資で1億円貯めました」って言う人、たまにいるじゃないですか。
でもね、だいたいそういう人って結果だけ見せて途中経過を隠すんですよね。「気づいたら1億円でした」みたいな。いや、その「気づいたら」の部分が一番知りたいんだってば。
というわけで今回は、読者の方からも「これ聞きたい」という要望が多かったので、ぼくの19年間の資産推移を全部晒します。リーマンショックで資産が半減した黒歴史も含めて、です。
なぜ今、資産推移を公開するのか
FIRE界隈でよく見る「○○万円達成!」みたいな報告、あれって再現性がわからないんですよね。
元手がいくらだったのか、何年かかったのか、途中でどんな暴落を経験したのか。そういう情報がないと「へー、すごいね」で終わっちゃう。
ぼくが2007年に投資を始めたとき、楽天証券の残高は91万円でした。普通の会社員が、普通に貯めた貯金。特別なことは何もない。
そこから19年かけて1億円になった。その過程を全部見せることで、「これなら自分にもできるかも」と思ってもらえたらいいなと。

再現性を検証するには、結果だけじゃなくてプロセスのデータが必要だよね。19年分の推移があれば、市場環境との相関も見えてくる。
19年間の資産推移(2007年〜2026年)
まずは生データに基づくグラフをどうぞ。

2026年1月時点で、ついに1億円を超えました!

え、2008年に91万から49万に減ってるじゃん!半分以下になってるけど、よく続けられたね!?
そう、いきなり暴落を食らってるんですよね。これがリーマンショック。
暴落と急騰の歴史を振り返る
19年間、いろんなことがありました。年間の変化率で見てみると:
- 2007→2008: -46.4%(リーマンショック)
- 2008→2009: +198%(追加投資+回復)
- 2012→2013: +112%(アベノミクス+円安)
- 2017→2018: -9.5%(米中貿易摩擦)
- 2023→2024: +34%(円安+米国株好調)
リーマンショックのときは正直、「投資なんかやめようかな」と思いました。91万円が49万円になるって、ほぼ半減ですからね。
でもね、あのとき売らなかったんですよ。
理由は単純で、「売っても損が確定するだけだし、どうせ使う予定もないお金だし」と思ったから。積極的な判断というより、消極的に放置しただけ。
それに加えて、リーマンショックのような暴落時こそが投資の最大のボーナスチャンスだ、というような橘玲の記事を読んだりして納得していた、ということもあります。
結果的にこれが正解だった。翌年には追加投資も含めて146万円まで回復。そこからは基本的に右肩上がり。

暴落のときって本当に怖いよね。でも、その恐怖を乗り越えた先に複利の恩恵があるんじゃないかな。
アベノミクスのときは1年で資産が2倍以上になりました。2012年の354万円が、2013年には752万円。これは円安の効果も大きかった。
要は、売らなかった。それだけ。
年率26.5%の正体を解剖する
19年間のCAGR(年平均成長率)を計算すると、約26.5%になります。
これ、異常値に見えますよね。S&P500の平均リターンが円建てで年10〜12%程度と言われているので、倍以上のパフォーマンス。
でも、これにはカラクリがあって:
- 追加投資の効果 – 毎月コツコツ積み立ててた分が入ってる
- 円安の恩恵 – 2012年の1ドル80円から、今は150円。約2倍
- 時間の効果 – 19年という長期間の複利
純粋な運用リターンだけを計算するのは難しいんですが、累計投資額はおそらく2,500〜3,500万円くらい。だとすると、純粋な運用益は4,000〜5,000万円程度。投資額の約1.5〜2倍になった計算です。

年率26%とか言っても、半分以上は追加投資と円安のおかげだけどなw 運用の腕というより、続けた根性の勝利だぜw
まあ、その通りなんですよね。「投資がうまい」というより「やめなかった」だけ。
ぼくの投資先と「浮気」の話
じゃあ何に投資してたのか。
メインはS&P500とオルカン(全世界株式)です。これが資産のほとんどを占めてます。
ただ、正直に言うと、いろいろ浮気もしてます。
- 日本株のインデックス
- トルコ株のインデックス
- 中国株やインド株のような新興国株インデックス
- 個別株もいくつか
「新興国が来る!」と思って買ったり、「この会社は伸びる!」と思って個別株を買ったり。

え、けっこういろいろ買ってるじゃん!インデックス一本じゃなかったの?
そうなんですよ。完全にインデックス投資だけ、というわけじゃない。
でもね、結局これらは全体の一部でしかなくて。ほとんどがS&P500とオルカン。主軸はブレなかった。
浮気はしたけど、本命は変えなかった。これが良かったんだと思います。
ぼくが19年間やったこと・やらなかったこと
やったこと
- 積立を止めなかった
- 暴落しても売らなかった
- 主軸をS&P500とオルカンに据えた
- たまに浮気した(でも一部だけ)
やらなかったこと
- タイミング投資(「今が底だ!」みたいな判断)
- レバレッジ(借金して投資)
- 新興国株への過度な傾斜

行動経済学では、投資家の最大の敵は自分自身の感情だと言われているね。コアをインデックスに据えて、サテライトで遊ぶのは合理的な戦略だよ。
要は、退屈な投資を退屈なまま続けたということ。
「今月も積立完了」「今年も何もしなかった」の繰り返し。SNSで「爆益!」とか言ってる人を見ても、「へー」と思うだけで何も変えない。
これを19年。
1億円は「特別」じゃない
ぼくが言いたいのは、1億円は特別な才能がなくても到達できるということ。
必要なのは:
- 時間(19年かかった)
- 継続(積立を止めない)
- 胆力(暴落時に売らない)
逆に言うと、これだけ。
「でも19年は長い」と思うかもしれない。でも19年後、あなたは19歳年を取ってるわけで。その時に1億円があるかないかは、今日からの行動で決まる。
特別なことをする必要はない。S&P500かオルカンを買って、毎月積み立てて、あとは放置。浮気してもいいけど、主軸は変えない。
それだけで、時間が味方してくれる。
91万円から始めて、19年で1億円。
リーマンショックで半減しても、米中貿易摩擦で下がっても、コロナで世界が止まっても、売らなかった。ただそれだけのことが、この結果につながった。
「投資で成功する秘訣は?」と聞かれたら、「やめないこと」と答えます。つまらない答えだけど、これが真実。
現場からは以上です。


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