家賃奴隷になるために東京に住む? ── 東京在住コストはFIREを何年遅らせるか

FIRE

東京の1LDK平均家賃が、14〜17万円になった。

2025年のデータで、前年比プラス15%。単身者向けのワンルーム・1Kでさえ、平均11.6万円です。ぼくが住んでた頃から家賃は上がり続けてたけど、どこかの時点で「これは異常だな」に変わっていた。

数字を並べてみたら、ぞっとした。

東京に住み続けるというのは、ある種の「選択」をしていることなんですよね。その選択が何を意味するのか、今日は「合理的選択」という文脈でちゃんと計算してみます。

東京の家賃、今いくらか

まず現状から整理しましょう。

2025年時点の東京23区の賃貸相場を見ると、1LDKの平均は14〜17万円。エリアによっては20万円を超える。前年比+15.1%という上昇率は、ちょっとした異常事態です。

一方、ぼくが住んでいる札幌。1LDKは6〜8万円が相場で、中央区のそれなりの物件でも10万円を超えることはほぼない。

毎月の家賃差は、単純計算で7万円

「たった7万」と思う人もいるかもしれない。でもね、7万円って年間で84万円なんですよ。10年で840万円。これを投資に回したら、年利5%の複利計算で10年後には1,000万円を超えてくる。

賢い少年
賢い少年

しかも家賃の差って、単なる支出の差じゃないんだよね。FIREの文脈では、支出を下げると貯蓄率が上がると同時に、必要な資産額も下がる。二重に効くんだよ。

FIREを目指す上で「収入を増やすこと」と「支出を減らすこと」では、支出を減らす方が簡単でかつ効果もある。毎月7万円の支出差は、FIREへの道のりを文字通り何年も変えてしまう。

「家賃比率」で見ると、東京の異常さが浮かぶ

東京に住む人は「東京は年収が高いから」と言うんですよね。

確かに、東京都の平均年収は約644万円。全国平均より100万円以上高い。これを手取りに換算すると月約40万円。だから家賃14万円でも、まあ払えるよと。

でも計算してみてください。手取り40万円に対して家賃14万円は、家賃比率35%です。一般に「家賃は収入の30%以内」が目安とされているのに、東京の平均的な年収の人が平均的な物件に住むだけで、この原則をあっさり超えてしまう。

さらに問題なのは、「平均年収644万円」という数字が実態を反映していないことです。

東京の20〜30代の年収中央値は400〜450万円程度で、手取りは月27〜30万円。この水準で1LDK14万円に住んだら、家賃比率は47〜52%に跳ね上がります。収入の半分が家賃に消える

ツッコミ少年
ツッコミ少年

でも東京の方が年収高いんだから、差し引きしたら結局似たようなものじゃない?

これがよく言われる反論なんですが、計算すると全然似たようなものじゃない。

札幌の平均年収は約377万円で、手取りは月約24万円。家賃7万円だと家賃比率は29%で原則の範囲内に収まります。年収の絶対値は東京の方が高くても、手元に残るお金の比率では、地方の方がはるかに有利なんですよ。「東京は年収が高い」という事実は、家賃の重さで帳消し以上になっている。

差額7万円は、FIREを何年早めるか

「東京から地方に移るとFIREが早まる」って話は感覚論じゃないんですよ。計算できる話です。

同じ年収・同じ貯蓄性向の人が、東京と札幌に住んだ場合を比較してみましょう。

毎月7万円の差額を、すべて年利5%の投資に回したとします。30歳から始めて50歳まで20年間。

東京在住の人が節約に励んで同じ額を出せるならともかく、何もしなければ単純にその差額分のキャッシュフローが違う。20年間の積み上がりを計算すると、50歳時点での資産差は約2,800万円になります。これはFIREの達成を、3〜5年早める水準です。

賢い少年
賢い少年

FIREに必要な資産額は『年間生活費 × 25倍』が基本の計算式。月の生活費が7万円下がれば、年間生活費が84万円下がる。必要資産額も84万×25倍で2,100万円下がる。節約した分、ゴールも近くなるんだよ。

ゴールが近くなって、かつ資産も多く積み上がる。これが「住む場所の選択」が持つ、想像以上に大きな影響力です。

では合理的な選択は何か ── ぼくの結論

ぼくは今、億り人です。資産が1億を超えた今でも、東京に戻ろうとは思わない。

「お金があれば東京でも豊かに暮らせるんじゃないか」という話をたまに聞きます。確かに、資産があれば家賃の重さは相対的に下がる。でもね、それって「お金があれば馬鹿な選択でも許容できる」って話であって、合理的かどうかとは別の話。

フルリモートが当たり前になった今、「東京にいなければできない仕事」というのはかなり限られてきています。ぼく自身、札幌に移住して、他人の目も気にならないし同調圧力からも自由なのでストレス無く仕事ができている。くわえて通勤ストレスがゼロになり、時間の余白が増え、思考の質が上がったくらいです。

結局、合理的な選択は「収入を最大化する場所に住む」ではなく「支出と収入のバランスが最も良い場所に住む」ことだとぼくは思っています。

東京は確かに収入が高い。でも家賃という固定費が、その収入の優位性を食いつぶしていく。毎月毎月、静かに。そしてその分だけFIREは遠ざかっていく。

いじわるな少年
いじわるな少年

東京に住んでること自体がステータスだと思ってるやつが、家賃って名の月謝を払い続けてるだけだろw 何の学校だよw それで”俺は東京で頑張ってる”とか言ってたら笑えるぞw

「東京に住む」を選んでいる間に失われているのは、毎月7万円というお金だけじゃない。その7万円が積み上がったはずの資産、そしてFIREという自由を手にできたはずの時間です。


東京に住むことのコストは、家賃だけじゃない。

FIREまでの「時間」という価格が、そこには含まれている。毎月7万円の差が、老後の自由を何年売り渡しているか。一度だけ計算してみてほしい。

ぼくが作ったFIREシミュレーターに、今の資産と月の生活費を入力してみてください。住む場所を変えたら、ゴールが何年前に来るか。その数字が見えた瞬間から、人生の見え方が変わるはずです。

現場からは以上です。

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